ノルディックスキー・ジャンプ男子のレジェンド、葛西紀明(45=土屋ホーム)が27日、今季の全日程を終え、欧州から帰国した。今季は2月の平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)で世界最多となる8度目の出場を果たしたものの、個人ノーマルヒルの21位が最高。ワールドカップ(W杯)でも結果が出ず厳しいシーズンだった。

 「ジャンプ人生でこんなに悩んだり考えたことはなかった」と苦しい胸の内を話す。

 ジャンプは助走路の滑りが最も重要とされるが、今夏、復活を目指し、助走姿勢のすべてを壊し、ゼロから作り直すつもりだ。ラムソー(オーストリア)には、助走路だけのレールがあり、そこで助走姿勢を再構築していく。これまで微調整はしてきたが、それほど変えてこなかった部分で「もう持っていた引き出しは空っぽ。世界に追いつくためジャンプを変えていかないとと思っている」と変化を求める。

 9度目となる22年北京五輪へも前向きだ。「今回は家族を連れて行くという夢が果たせたので次はメダル。北京は日本から近いのでメダルを取るところを見せたい」と飽くなき挑戦は衰えることはない。

 今後は短い休養に入る。「温泉に入ってリラックスしておいしいものを食べたい。やっぱり札幌のみそラーメンですね」と笑わせた。