白鵬45個の賜杯でシャンパンタワー!?夏場所盛り上げ隊・芝田山親方あの手この手
大相撲夏場所(東京・両国国技館)が8日に幕を開ける。新型コロナウイルスの感染拡大に振り回されながらも、日本相撲協会は本場所を開催し続けてきた。日常が戻りつつある中、同協会はさまざまな企画を実施。夏場所で行われる予定の一部や見どころを芝田山総合企画部長(元横綱大乃国)に聞いた。
大相撲
佐々木隆史
2020年3月の春場所は史上初の無観客開催になるなど、コロナには苦しめられてきた。芝田山総合企画部長は本場所の未来を見据え、こう話した。
「土俵上の充実感に加え、水面下で我々がいろいろ企画して楽しんでもらう。観客がテーマパークからの帰りのように『あの取組が面白かったね』『あの食べ物がおいしかった』『このおみやげいいね』と会話しながら国技館を後にする姿が理想だね」
夏場所では複数の企画が進行中だ。芝田山総合企画部長の解説とともに紹介する。
■白鵬展
元横綱白鵬の間垣親方の特別展を実施する。1月の初場所でも同じ相撲博物館で行われ、新たな資料などが展示される予定。
また、間垣親方が現役中に土俵下の控えで出番を待つ際に使用していた座布団を使った「座ってみよう場所座布団」の体験コーナーも新たに設けられる。ふかふか感、土俵下での緊張感などを味わえるかもしれない。
芝田山総合企画部長 「白鵬は45回優勝した力士。例えば賜杯をシャンパンタワーみたいに積み上げてもいいだろうし、広報部員がいろいろと試行錯誤しながら展示物や展示の仕方などを考えています」
■親方衆によるトークイベント
初場所で好評を博したイベントで、連日開催される予定。
芝田山総合企画部長 「体験型サービスとか、いろいろとやってお客さんに喜んでもらいたい。感染対策をしっかりしつつね」
■野見宿禰(のみのすくね)神社のお守りや木札の授与所
相撲博物館に設けられる。同神社は相撲の神様・野見宿禰(のみのすくね)がまつられているとされ、両国国技館から徒歩約10分にある。横綱に昇進した力士が横綱土俵入りをするなど、相撲の聖地ともいえる神社だ。
芝田山総合企画部長 「相撲は縁起のいい世界と言われている。そういう観点から実施しようとなった。非常に縁起のいい物だと思います。多くのお客さんに手に取ってもらいたい」
■土俵
3月の春場所は新関脇の若隆景、実力者の高安に若手の琴ノ若らが千秋楽まで土俵を盛り上げた。
芝田山総合企画部長 「やっぱり、1番は土俵の充実だね。我々は縁の下の力持ち。土俵に上がる力士たちが頑張らないといけない。(春場所は)本当はそこに大関陣も加わって欲しかったね。そして、次の横綱を目指す存在も出てきて欲しい。何十年、何百年と巡り回ってきた世界だから」
7月の名古屋場所からは、観客数に制限を設けずに通常開催を予定している。