東京五輪アーチェリー男子個人で古川高晴(36=近大職)が今大会の団体に続き、銅メダルを獲得した。個人では12年ロンドン大会の銀メダルに続く。

コーチとして指導する近大洋弓部は、大阪・東大阪市の同大で応援会を実施。山田秀明監督(70)は「予選から調子が悪く、(決勝の)試合前に電話で話して『思い切り打て』と。体の張りもない中、予選から考えたら、よく立ち直ってくれた」とたたえた。

山田監督は東京五輪後に勇退する考えがあったという。しかし昨年10月、東京五輪開催が不透明な中で古川から「(24年)パリ五輪まで頑張りたい」と意思表示された。山田監督は「学校の意向もあるから」とした上で、古川に後を託す考えがあった。古川の意向を受け、あと3年“延長”の方向という。

パリ五輪に出場すれば6大会連続。ロンドンで銀、今回銅で足りないメダルは1つだけになった。山田監督は「パリで金メダルをとってもらって、金銀銅がそろえばわが部としても誇りになる」と全面サポートしていく考えを明かした。