皆様、リレーの走順を予想してくださいー。陸上男子短距離の東京オリンピック(五輪)代表が9日、山梨・富士吉田市内で合宿を報道陣に公開されました。400メートルリレーを指揮する土江寛裕コーチ(47)は少し変わったお願いをしました。

例年ならば、リレーのバトン練習日に公開されますが、この日は個人練習のみ。オーダーについて、土江コーチは「内緒です」。そしてオンライン取材が終わると、言いました。

「こういうオーダーがいいなとか、これがベストなんじゃないかというものを想像して書いてもらえたらと思います」。

「野球の打順を野球のファンが居酒屋で話すみたいに、4継(400メートルリレー)のメンバーについて、俺だったら、『こいつを3走にする』とかを一般の方に話してもらいたいんです」。

今のご時世では難しいかもしれませんが…、もともと土江コーチは“居酒屋トーク”で短距離の話題が広く出る事を強く望んでました。野球やサッカーを見ながら、ビール片手のサラリーマン、OL、学生が「なんであそこで代えるんだよ」「〇〇をスタメンで使えよ」とか愚痴っている姿を見て、少しうらやましいなと感じたそうです。それは競技が盛り上がっている証しでもあるので。陸上もいつかは、そんな競技になればと思っていました。

リレー侍は、16年リオデジャネイロ五輪銀メダルの熱狂があり、世界選手権でも2大会連続の銅メダル。昔はコアなファン以外はあまり知られていなかった短距離選手の名前も少しずつ世間に浸透し、喜ばしきことに“にわかファン”も増えてきました。そんな今。東京五輪のリレー走順も、いろんな人に予想してもらい、少しでも、いろんな人に「ああでもない」「こうでもない」と“語って”もらいたいそうです。

ちなみに記者の取材では…いやいや、この場では、あえて「予想」とあらため…以下のように。

第1走者 多田修平(25=住友電工)自己ベスト(PB)10秒01

第2走者 山県亮太(29=セイコー)PB9秒95

第3走者 小池祐貴(26=住友電工)PB9秒98

第4走者 桐生祥秀(25=日本生命)PB9秒98

国立競技場を走る4人は? そのオーダーは? 皆さんの予想はどうでしょう。その答え合わせは8月5日(予選)、8月6日(決勝)です。果たして…。

さて、ここからは余談ですが、日本選手権男子100メートル決勝の前日には、土江コーチの意向もくんで? 大一番の予想を本紙で展開していました。

記者の予想は「◎山県 〇多田 ▲桐生 △デーデー」(印は4つまで)でした。

結果はご存じの通り。1位多田、2位デーデー、3位山県。“穴”だったデーデーにも印を打ち“3連複”で的中しました。

これから各紙でリレーに限らず、いろんな種目で“予想合戦”も始まるかもしれませんが、日刊の予想は当たりますよ!