東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、マラソン・競歩のスタート・ゴール地点となる札幌市の大通公園の拠点施設を公開した。

選手や関係者の待機場所や、医療施設が入る予定のテントやプレハブが設置されたほか、国旗を掲揚するポールが立ち並んだ。今後は机や椅子などの備品を入れて今月中の完成を目指す。

同市の中心部にある大通公園は「さっぽろ雪まつり」の会場になるなど、市民の憩いの場でもある。今回の施設設営に当たって4月から一部立ち入り禁止となり、公園内の芝生を撤去する工事も行われ、SNSを中心に批判の声も上がっている。組織委の担当者は「市民の憩いの場である大通公園を封鎖して心苦しいが、五輪が無事開催されて盛り上がってほしいと思っている。沿道での観戦は自粛願うが、テレビなどで各国の選手を応援してほしい」と話した。

競歩は8月5、6日、マラソンは7、8日に行われる。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、組織委や北海道、市は沿道での観戦自粛を求めている。