勝木隼人(30=自衛隊)が、レース中に靴ひもを結び直すアクシデントに見舞われながら、4時間6分32秒で30位でゴールした。

スタート直後から積極的なレース運びを見せ、3番手につけていたものの、2キロ付近で靴ひもを結び直すことになり大きく後退。5キロ地点を59人中58位で通過。その後も靴ひもがほどけたまま歩く場面もあった。「僕の完全な準備の失敗です。単純に靴ひもがほどけて結び直しました」と悔やんだ。

後半での順位浮上を狙ったが「前半で足を使いすぎてしまった」と体力的の消耗を敗因に挙げ、「靴ひもを結んだあたりから、つま先がきれいに入らなくなって、つま先でブレーキがかかるような歩きになった」と振り返った。

勝木は今大会、コンディション不良により辞退した鈴木雄介の繰り上がりで出場した。五輪での50キロ競歩の実施は今大会が最後。「いいところが1つもなく終わってしまった。ただ50キロ最後のレースで歩かせていただいて本当に幸せな50キロだった」と話していた。