五輪初出場の丸尾知司(29=愛知製鋼)は、4時間6分44秒の32位だった。2番手集団で先頭を追いかけていたが、35キロ地点あたりから遅れはじめ、失速した。「だんだんと体の余裕度が減っていったのを感じた。暑さを感じながら、変に前を追いかけようとしてしまった」と振り返った。

レース途中、集団全体を引っ張るようなシーンも見られた。「良くないな」とためらう気持ちもあったが、「絶対に金メダルを取りたいと思っていた。前を行く選手を捕まえたいという思いが強くなりすぎてエネルギーを使ってしまった」。

最後は完全に失速し、日本勢では最下位に。それでも最後まで歩き切り、「いつも応援してくださる方の顔が浮かんだ。応援のおかげでゴールできた」と感謝した。