東京五輪バドミントン混合ダブルス銅メダルペアの親が、2人が出会った福島へ留学のいきさつを明かした。

31日のフジテレビ系情報番組「めざましどようび」で、渡辺勇大と東野有紗(ともに日本ユニシス)のペアを特集。渡辺の父雅和さんは試合後のオンライン取材に「もう妻と号泣していました」と目頭を押さえていた。

東京から富岡第一中に進学したのは雅和さんの勧めだったという。「本気にさせてしまったかもしれないです、私が」と話した。強豪校の猛練習に「入った初日に夜、電話がかかってきて大泣きで、もう辞めたいって」と振り返る。

雅和さんは「福島から走って帰ってきなさい。まぁ走って帰ってきたとしても、家のドアはドアをしとくよ」と突き放したそうだ。「とはいっても、毎週のように福島に足を運びましたが」と支えた。

東野の母洋美さんは「有紗、勇大おめでとう。本当によく頑張ったよ。豚汁作って待ってます」と祝福した。豚汁は大会後に帰宅すると恒例となっているそうだ。

東野は小1から競技を始めたが、洋美さんは「歩くのも8カ月で歩きましたし、身体能力が高かった。スポーツの道に行かせた方がいいんじゃないかと思ってました」という。北海道からの留学は「仕向けたのは私。一緒に付いてきちゃいました」と、こちらは親子で引っ越して支えた。

富岡第一中は19年にふたば未来学園中となり、恩師の斎藤亘監督が部員らと応援する様子もVTR放送された。「本当にすごい試合をありがとう。それだけです」と感激しきりだった。