楽天が強者ぞろいの侍ジャパンに勝利した。

1回に1カ月ぶりの先発となった早川が3安打3失点。久々の実戦マウンドに制球を乱す場面もあったが、2、3回は3者凡退に仕留めた。

すると打線は4回、森下からオコエの二塁打から暴投、茂木の犠飛で1点を返す。5回には青柳からディクソンの二塁打から再び暴投、黒川の二ゴロの間に再び1得点。6回にも青柳から小深田の三塁打、村林の中前適時打で、ついに同点に追いつく。

8回には千賀を攻め、2死満塁とし、ディクソンがこの日3安打目となる勝ち越しの2点中前適時打。投手陣は4回以降岸、ブセニッツ、安楽と無失点でつなぎ、7回からは酒居、宋家豪、松井の勝利の方程式がきっちりと無失点でつなぎきった。

以下、石井GM兼監督の一問一答

-試合を振り返って

(若手に)出場機会も渡せることができて、すごくよかったと思います。

-オコエが久々の1軍出場

ああいう感覚がある選手なので、キャッチャーがはじいたものに関してもそこまでの距離がなくキャッチャーの甲斐くんということを考えたら、いい反応をしないとなかなか三塁にはいけないんですけど、うまくそこをしっかりとタイミングを計ってくれて、アジリティよくいってくれたと思います。

-小郷を含め、外野でスタメンをおびやかす選手が出てきてほしい

そうですね。あとは細かく送りバントとかも今日はできたので、しっかりとみんな選手が集中してやってもらえたかなと思います。

-ディクソンが決勝打を含めセンターへ3安打

真っすぐに打ち負けないというところですごくいいスイングをできていた。真っすぐを待っている中で変化球(への対応)というところができてくればと思います。

-ディクソンが日本の投手、配球にアジャストしてきた

打ったから慣れた、打たないから慣れてないというのはないですけど、最近パ・リーグの先発ピッチャーは(球が)速いので、そこをまずやっつけないと次のステップに進めない。そういう意味では今日みたいに球速のあるピッチャーから打てているのはいいと思います。

-早川は久々の実戦で立ち上がりが不安定

しょうがないかなと思います。1イニング目というのは自分の中でもうまくバランスが保てなかったんですけど、2、3イニング目はすごくバランスを保てて、いいバランスで投げられたと思います。

-侍ジャパンに金メダルをとってほしい

勝った、負けたはどっちでもいいですけど、接戦の中(侍ジャパンに)しっかりとプレーさせてあげられた。やっぱり緊張感とかも徐々に高めていかないといけないので、うちが大敗してたら、ちょっとその緊張感というところを持続しながらプレーすることがすごく難しいので、いい緊張感で試合を進めてあげられたかなと思います。

-楽天の若手選手にとって代表投手との対戦は貴重

誰が投げてきても一線級のピッチャーが出てくるので、そういう意味ではみんなにそういうピッチャーと対戦できる機会がなかなかないので、いい機会だったと思います。

-侍ジャパンでは浅村が活躍

いい餞別(せんべつ)を上げられたんじゃないかなと思います。

-今日の投手起用は侍ジャパンの今後の対戦国を見据えたものか

いや、そんなことないですけど。日頃から起用している勝ちパターンの投手が投げて、失礼のない戦いができたんじゃないかなと思います。