無傷の4連勝で金メダルに王手をかけた日本は、同点の7回に米国スチュアートにサヨナラ本塁打を浴びて黒星を喫した。日本は2位通過で明日27日に米国と決勝で再戦することになった。



チーム
日 本
米 国


試合後

▼宇津木監督「悪いわけではない。(打順組替えは)調子よくない選手にまわってきてなんとかしてほしいと。特に(1番の)山崎は当たっていないのでタイミングをたくさん取ってほしかった。(明日の決勝は)全身全霊で頑張っていきたい」

▼上野投手「(先発の藤田)倭がいろいろ感想を教えてくれたのでそれを踏まえて準備したい。試合をする度に一体感が出ている。全員でベストパフォーマンスができるようにしたい。感謝の気持ちを込めて投げたい」

▼藤田投手「アメリカとは久しぶりだったので楽しみだった。最後負けてしまっては意味がないのでこの経験を大事にしたい。明日は泣いても笑っても最後なので全員でぶつけたい」

米国に敗れた日本。中央は上野(ロイター)
米国に敗れた日本。中央は上野(ロイター)
米国にサヨナラ負けで今大会初黒星を喫した日本ナイン(共同)
米国にサヨナラ負けで今大会初黒星を喫した日本ナイン(共同)

試合経過

1回

【日本】

1山崎 三失

2市口 犠打 山田は二塁進塁

3川畑 左前打 1死一、三塁

4藤田 一直

5山本 初球、捕手のミットをはじいて後ろへ転々としている間に三走が生還! 山本は三振に倒れる


【アメリカ】

1マクレニー 右飛

2リード 一ゴロ

3チデスター 一飛

1回、三塁手の失策で出塁した山崎(共同)
1回、三塁手の失策で出塁した山崎(共同)
日本―米国 1回、打者山本のとき、米国の捕逸で三走山崎が先制の生還(共同)
日本―米国 1回、打者山本のとき、米国の捕逸で三走山崎が先制の生還(共同)
日本―米国 1回、先制のホームを踏んだ山崎(2)を迎える日本ナイン(共同)
日本―米国 1回、先制のホームを踏んだ山崎(2)を迎える日本ナイン(共同)

2回

【日本】

6内藤 三振

7原田 三振

8峰 三振


【アメリカ】 

4アリオト 投ゴロ

5アギュラー 三振 

6スポールディング 四球 

7スチュアート 遊ゴロ

日本戦に先発した米国カルダ(共同)
日本戦に先発した米国カルダ(共同)

3回

【日本】

9渥美 遊ゴロ

1山崎 三振

2市口 中飛


【アメリカ】

8ムンロ 三振

9モールトリー 三振

1マクレニー 遊ゴロ 渥美が逆シングルから踏ん張って送球。間一髪のタイミングだったがアウト

米国戦に先発した藤田(共同)
米国戦に先発した藤田(共同)

4回

【日本】

3川畑 右前打

4藤田 遊ゴロ 1死一塁

5山本 三振

6内藤 三振


【アメリカ】

2リード 二ゴロ

3チデスター 死球

4アリオト 併殺打 日本が堅い守備で盛り立てる

自身の好守で4回を終え、笑顔でベンチに戻る渥美(奥)(共同)
自身の好守で4回を終え、笑顔でベンチに戻る渥美(奥)(共同)

5回

【日本】

7原田 投ゴロ セーフティバンドを試みるも米投手が好送球

8峰 二ゴロ

9渥美 ヒットで出塁 投手のグラブを弾く

1山崎 三振


【アメリカ】

5アギュラー 四球

6スポールディング 併殺打 一塁前へ試みた犠打に内藤の猛チャージで3→6→4の併殺完成

7スチュアート 死球

代打ガルシア 遊ゴロ

5回、好守の内藤(左)とタッチを交わす藤田(共同)
5回、好守の内藤(左)とタッチを交わす藤田(共同)

6回

【日本】

※米国投手 カルダ→オスターマン

2市口 三振

3川畑 三振

※米国投手 オスターマン→カルダ

4藤田 左失 代走に山田が送られる

5山本 三振


【アメリカ】

9モールトリー 三振

1マクレニー 左前打 米国はチーム初安打

2リード 遊撃前へ内野安打 1死一、二塁

3チデスター 遊ゴロ 2死一、三塁

4アリオト 適時打で米国追いつく なおも2死一、二塁

5アギュラー 四球 2死満塁とピンチ拡大

6スポールディング 右飛 フェンス手前までの飛球に右翼市口が体勢を崩しそうになりながら捕球。日本は勝ち越しは許さず。

6回に登板した米国のオスターマン(共同)
6回に登板した米国のオスターマン(共同)
6回、米国・アリオト(右)に同点打を許した藤田(共同)
6回、米国・アリオト(右)に同点打を許した藤田(共同)

7回

※米国投手 カルダ→エースのアボット


【日本】

6内藤 三振

7原田 投ゴロ

8峰 投ゴロ


【アメリカ】

7スチュアート サヨナラ本塁打 右翼への大飛球に市口が目一杯に腕を伸ばすも…無情にも届かず 試合終了

米国スチュアートの大飛球に右翼市口は捕球を試みるも及ばず(ロイター)
米国スチュアートの大飛球に右翼市口は捕球を試みるも及ばず(ロイター)
サヨナラ本塁打を放った米国スチュアート(ロイター)
サヨナラ本塁打を放った米国スチュアート(ロイター)
サヨナラ本塁打を放った米国スチュアート(ロイター)
サヨナラ本塁打を放った米国スチュアート(ロイター)
7回、米国・スチュアート(奥)にサヨナラ本塁打を浴び、引き揚げる藤田(共同)
7回、米国・スチュアート(奥)にサヨナラ本塁打を浴び、引き揚げる藤田(共同)
7回、サヨナラ本塁打を浴び、ベンチに戻る(左から)峰、藤田、山本(共同)
7回、サヨナラ本塁打を浴び、ベンチに戻る(左から)峰、藤田、山本(共同)

試合前

無観客の横浜スタジアムで試合前に整列する日本(手前)と米国の選手たち(共同)
無観客の横浜スタジアムで試合前に整列する日本(手前)と米国の選手たち(共同)

スタメン

【日本】

1(中)山崎早紀

2(右)市口侑果

3(二)川畑瞳

4(投)藤田倭

5(三)山本優

6(一)内藤実穂

7(左)原田のどか

8(捕)峰幸代

9(遊)渥美万奈


【米国】

1(中)ヘイリー・マクレニー

2(左)ジャネット・リード

3(右)アマンダ・チデスター

4(一)バレリー・アリオト

5(二)アリソン・アギュラー

6(遊)デレーニー・スポールディング

7(三)ケルシー・スチュアート

8(捕)オーブリー・ムンロ

9(指)ミシェル・モールトリー

投手=アリソン・カルダ



※DP…「DESIGNATED PLAYER」の略で、日本語で言うなら「指名選手」。基本的には打撃専門の選手だが、野球の「DH」と違い守備にも就くことができる。

※リエントリー…スタメン出場した選手は、いったん試合から退いた選手も、1度だけ再出場できる。ただし、あらためて出場をする場合、自分の元の打順を引き継いだ選手と交代しなければならない。


◆ソフトボール1次リーグ勝敗と日程◆


順位国名日本米国カナダ豪州メキシコイタリア勝 負
米国2○11○02○12○02○05 0
日本1●21○08○13○25○04 1
カナダ0●10●17○14○026日2 2
豪州1●81●21●726日1○01 3
メキシコ2●30●20●4横浜スタ5○01 3
イタリア0●50●2横浜スタ0●10●50 4

※26日日本-米国終了時点まで。


ソフトボール日本代表

【投 手】

上野由岐子(39= ビックカメラ高崎)

藤田倭(30= ビックカメラ高崎)

後藤希友(20=トヨタ自動車)

【捕 手】

峰幸代(33= トヨタ自動車)

清原奈侑(30= 日立)

我妻悠香(26= ビックカメラ高崎)

【内野手】

山本優(32= ビックカメラ高崎)

渥美万奈(32= トヨタ自動車)

市口侑果(29= ビックカメラ高崎)

内藤実穂(27= ビックカメラ高崎)

川畑瞳(25= デンソー)

【外野手】

<主将>山田恵里(37= デンソー)

森さやか(32= ビックカメラ高崎)

原田のどか(29= 太陽誘電)

山崎早紀(29= トヨタ自動車)


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