侍ジャパンが“CC”の相性はズバリ…、悪くないどころか、すごくいい! 東京五輪開幕戦となる1次リーグ初戦(28日、福島・あづま球場)の対戦相手ドミニカ共和国の先発投手が巨人のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(27)が務めることが明らかになった。前日の公式会見で同国のエクトル・ボール監督が明かした。来日5年目で巨人でプレーするメルセデスは今季はここまで6試合に先発して5勝1敗、防御率2・31。育成出身で“ジャパンドリーム”をつかんだ左腕との対戦打率を分析した。

やや状態が上がりきらずに不安を残す主砲鈴木誠にとっては“大好物”だ。今季は対戦がないが、通算では22打数9安打、3本塁打、5打点。打率4割9厘と打ちまくっている。復調のきっかけをつかむ絶好機が到来する。

最年少村上にとっても大会初戦で勢いに乗りやすい。今季は3打数1安打。通算では15打数7安打、1本塁打、3打点。打率4割6分7厘と打ちまくっている。

リードオフマンに抜てきされる可能性が高い山田も“歓迎”するはずだ。今季は3打数1安打、通算でも24打数8安打、1四球で打率3割3分3厘。侍ジャパンにといって軌道を把握している投手だけに「初球から思い切って」が可能になる。正真正銘の“先制パンチ”を狙える。

初戦は代打、ベンチスタートが濃厚な近藤も好相性だ。今季の交流戦での対戦は2打数1安打、通算でも4打数2安打で打率5割。メルセデスが終盤のイニングまで投げ続ける可能性は極めて低いが、いい数字にこしたことはない。

“CC”を攻略して、侍ジャパンが金メダルロードのスタートを切る。【為田聡史】