侍ジャパンの甲斐拓也捕手(28)が“直電”でブルペンと連絡を取った。

2-2と同点8回の攻撃中。ベンチで自ら、ブルペンと電話をつなぎ、連絡を取る場面が見られた。試合後に、電話の相手が抑え役の栗林良吏投手(25)だったことを明かした。

甲斐 どうしても時間が限られてしまいますし、(マウンドに)来てから話していると(話を)切られたりもしますし。回に入る前にある程度僕の思っているイメージを伝えていけば栗林も入りやすいと思ったので、そういう話をして入りたかった。グラウンドに来てから話すとどうしても時間がかかってしまうので。

甲斐によると、ブルペン電話を使っての打ち合わせはこの試合が初めてではないという。限られた状況下で少しでも投手が心を落ち着けて投球できるよう、女房役としてのサポートを行っていた。

この日は3回に右前打を放ち3試合連続安打。守備では4回に、フェンス際の捕邪飛を好捕した。8回2死一、二塁の打席では粘って四球を選び、山田の勝ち越し打につなげた。稲葉監督も「(甲斐)拓也の四球というのがね、あれは非常に大きかったと思いますね。打ちたいところなんですけど、しっかり我慢して四球を選んで、次につなげた」とたたえる働きだった。

【関連記事】運命の日韓戦ライブ速報