東京五輪代表メンバーで臨んだ日本(世界ランキング42位)が、フィンランド(同32位)に71-76で敗れ、沖縄での3試合を1勝2敗で終えた。

30-34で前半を終えた時点では2点シュート10本中2本の成功に終わるなど精度を欠き、リバウンドでも苦戦していた日本。しかし比江島慎(宇都宮)を司令塔とする布陣で臨んだ第3クオーター(Q)に流れが変わり、金丸晃輔(島根)が得意の外角シュートを連続で決めていったんは追い付いた。第4Qに再び突き放された後も、金丸がファウルを受けながら3点シュートを決め、直後のフリースローも沈めるなどして追い上げたが及ばなかった。

NBAのラプターズに所属する主将の渡辺雄太(26=ラプターズ)は3戦連続でチーム最多となる17得点。厳しいマークを受けてフィールドゴールによる得点は伸びなかった中で、前半にフリースロー9本すべてを成功させた。第3Qにはダンクをたたきこんでチームに勢いをもたらしたが、右の腰付近を痛めたか、終盤はベンチから戦況を見つめた。

ラマス監督は「最後の1秒まで戦ったが、我々のバスケができていなかった」と振り返った。欧州勢と対戦した沖縄での3試合は「教訓になり経験にもなった」とし、「ここから2週間でしっかり修正し、最終段階で完成度を高めたい」と五輪開幕を見据えた。

来週にはNBAウィザーズの八村塁とNBLメルボルン・ユナイテッドの馬場雄大が加わり、埼玉・サイデン化学アリーナで16日にベルギー、18日にはフランスと対戦する。