個人4位の敷根崇裕(23=ネクサス)西藤俊哉(24=セプテーニホールディングス)松山恭助(24=JTB)とリザーブの永野雄大(22=ネクサス)で編成された日本が4強入りした。

世界ランキング6位で初戦の準々決勝に登場。同3位のイタリアと対戦し、逆転勝ちした。第2ピリオド(P)から第8Pまでリードされる苦しい展開だったが、1点ビハインドの39-40で迎えた最終の第9P。主将のアンカー松山が6-3と試合をひっくり返し、最後は45-43とした。その相手は、個人の16年リオデジャネイロ五輪の金メダリストで、今大会は銀メダルのダニエレ・ガロッツォという快挙だった。

7月30日に男子エペ団体が、日本フェンシング界の悲願だった初の金メダルを獲得。松山はツイッターに「すごい!凄すぎる優勝!俺らも金メダル欲しいですが、まずは初戦のイタリアに全てをかけて戦います。一歩づつメダルに近づけるよう頑張ります」と投稿。「日本人でもフェンシングで勝てることを証明してくれた日だ!悔しい気持ちもありますが、心からおめでとうございます!!」(ともに原文まま)と先を越された複雑な思いをにじませつつ、祝福していた。

そして、何より「エペジーーン」から受けた大きな刺激を胸に、競技最終日に出陣。初戦で格上を食ってベスト4に進出した。

準決勝では世界ランク2位のフランスと対戦する。【木下淳】