東京五輪で初登場の競技となったBMX(パーク)の、7月31日に行われた予選で2位通過した中村輪夢(19)の活躍を、東京・板橋区のBMXスクール「トリニティー」(佐藤圭介代表)で小学生を指導する安達浩樹プロ(42)が「大丈夫、輪夢なら逆転で金メダルをとってくれる」と太鼓判を押した。

安達プロは現在のBMX日本選手権の前身ともいえる「エンドポイント81」の2007年年間王者に輝いたスゴ腕だ。「その年の岡山大会で5歳の輪夢に会っていて、ものすごい高い壁からヒューと滑って、とんでもない高さのジャンプを決めた。すごい子どもが出てきたなぁ、と驚きました」と当時を振り返る。

安達プロはトリニティーで、定期的にコーチを務め、「真っすぐブレずに前に進んで、ターンを切ったらまた真っすぐに戻る」がモットー。これは「輪夢がそうなんです。とにかく誰よりも高い位置を目指す。それには強く真っすぐ走るしかない。軸がブレないから着地も安定していてケガも少ない」と解説し「決勝をよくみていてください。高いジャンプができるから、そこに5つぐらいの技を入れてきますから」と予想。決勝での逆転金メダルを信じていた。【寺沢卓】