東京オリンピック(五輪)男子ゴルフに出場する松山英樹(29=LEXUS)が27日、29日の競技開始を前に公式会見に臨んだ。松山は米ツアー大会出場中の7月2日に新型コロナウイルス陽性が判明し、同大会を棄権。喉の痛みや頭痛、吐き気があるとして同15日からのメジャー、全英オープンも欠場していた。五輪へ向けても状態が心配されていたが、会見場に元気な様子で姿を見せた。松山の主な一問一答は以下の通り。

-母国での五輪に臨む今の気持ち

松山 日本での五輪にプレーヤーとして出られることは最初で最後だと思うので、その中で出られることは大変うれしいですし、3週間前にコロナにかかって、不安があったんですけど、出られてよかったなと思います。

-コロナに感染してどれくらい調整が難しかったか

松山 10日間くらいずっと陽性が出続けたので、自宅でゆっくり、早く体調を戻すことを考えて過ごしていました。その間、練習はできなくて、本格的な練習は日本に帰ってきてから。ちょっと調整は遅れていますけど、今日、明日でしっかり準備して良い成績を残したいなと思っています。かかった時の数字が結構ひどかったみたいなので、10日間で出ると言われてなくて、陰性が出たときはうれしかったですし、ゴルフが出来る喜びを感じました。

-他のメジャーなどと五輪はどう違うか

松山 初めての五輪なので、明後日のスタートでどういう気持ちになるかわからないが、今まで通り1打1打集中して頑張れたらいいなと思っています。

-会場の霞ケ関CCへの思い

松山 11年前のアジアアマチュアで優勝してマスターズへ初めて行き、今年そのマスターズ優勝しました。自分が変わった場所じゃないですけど、思い出のある場所なので、良い成績を出して、また変われたらなと思います。

-マスターズを優勝して五輪で母国へ戻ってきたことへの縁

松山 そういうタイミングだったんじゃないかなと思いますけど、その質問は難しいかなと思っています。

-プレッシャーはあるか

松山 マスターズ以降はなかなか思うような成績が出せていないですし、そういう意味では不安があるが、すごく楽しみな五輪になると思うので、頑張って良い結果を残したい。

-コースで気をつけること

松山 素晴らしいコースセッティングに仕上がっていると思いますし、今まで日本でやった芝の中ではボールが沈んだり、タフなセッティングになっている。ティーショットでフェアウエーをキープすることが大事になっているかなと思います。

-コロナにかかって体力的なところの回復はどれくらいできているか

松山 昨日、初めて歩いて1ラウンドしたが、思ったよりできたなというところと練習はできているので、試合で使う集中力、体力の減りはわからないので、何とも言えないですけど、そこは気力でカバーしていきたいと思います。

五輪では日本選手の活躍が続いているが、見ているか

松山 テレビとかは宿舎に帰ったら疲れて寝ているので、あまり見られていないですけど、携帯でメダルをたくさんとっているニュースを見ているので、すごいなと思いながら、僕も続いていけるように頑張っていきたいなと思います。

-日本というチームで戦っている感覚はあるか

松山 ウエアをそろえたりとかはゴルフではなかなかないところだと思う。そういうところですごく感じています。

-ゴルフのメダル獲得は他の競技と比べても難しいと思うか

松山 メジャーと違って、その国のトップしか出てこないので、難しいと言えば難しいが、メジャーだと150人の中でトップを争うのと、60人で争うのでは確率も変わってくると思うので、しっかりと金メダル目指して頑張りたいと思います。

-大会ではどんなところが鍵になってきそうか

松山 距離的にはそんなに長くないと思います。ボールの置き場所、そのあたりを注意してやれたら。