鉄棒に専念して3大会連続の金メダルを狙った内村航平(32=ジョイカル)が、13・866点で予選落ちが決まった。

競技を終えてNHKのフラッシュインタビューで心境を語った。以下は一問一答。

-どんな思いですか

内村 もう(五輪出場を争った)米倉に土下座して謝りたいです。そんな気持ちです。自分としては代表が決まってから強い気持ちでやってきたつもりでしたけど、本当につもりだったのかな。ネガティブなことしか出ないんですけど、やってしまったことは取り返しがつかないので。これ以上、オリンピックで演技はできないし。かなり現実を受け止めて、試合見ていたけど、心ここにあらずで見ていましたけど、後輩たちの演技、亀山のあん馬を見ていましたけど。代表選考をともに戦った米倉に申し訳ない気持ちしか今はないです。

-鉄棒終わって下がった後にハイタッチしていた。気持ちを託した

内村 それくらいしかできないので。男子体操のキャプテンとして仕事をしなきゃいけないので。若干、見ている中で体操するのはもういいのかなと思っちゃたりしましたね。後輩たちに伝えていかなきゃいけない立場です。(出場)4回目ですからね。亀山なんはか初めてですごいいい演技していて、気持ちがこもっていて。僕は違うのかなと思います。やりながら。そんな感じがしました。

-若い彼らにどんなことを託したい

内村 団体で出たのは過去3回ですけど、予選1位通過したことないので。初出場でやってきたのはすごいこと。日本で開催されてる中で、すごい気持ちが伝わってきた。もう心配はいらないのかなと。

-これからは頑張ってサポートしてください

内村 そうですね。それしかできないので。変にすっきりはしていますけど。これまで準備してきてきた

ものを出せなかったのは悔しいしかないです。

-まずはお疲れさまでした

内村 疲れてはないですけどね(笑い)

-テレビを見ている人に何かあれば

内村 もう土下座しますよ。それぐらいほんとに申し訳ないです。でも、僕はもう主役じゃないので。団体の4人、亀山とか決勝に残っているんで。彼らが主役です。僕はオリンピックは2連覇していますけど、過去のことですので。彼らたちが超えていかなきゃいけないことなので。それを今日見させてもらった。