28日に行われた東京五輪・体操男子個人総合・決勝で、優勝した日本の橋本大輝(19=順大)の演技について国際体操連盟(FIG)が声明を出したことを受け、橋本がSNSで意見を述べた。

マットの外にはみ出した跳馬の得点が14・700点であったことなどが、銀メダルとなった肖若騰の母国の中国からと思われる投稿で批判されている。

FIGは「跳馬で得たスコアに関して多くのコメントが続いていますが、審査は公正かつ正確でした」とコメント。出来栄え点の減点については公表されないのが原則だが、「5・6のDスコアで、10点のEスコアから、足がわずかに離れている(0・1点)、体がわずかに離れている(0・1点)、跳躍中に足がわずかに離れている(0・1点)」などの減点項目を紹介し、「この点は正しいと評価できる」と記載した。

橋本はそれを受けて、長文を投稿。「跳馬の点数がおかしいかもしれませんがFIGから正式な採点結果が出ました。減点項目がしっかり明記されています。また、東京オリンピックという舞台で疑惑の判定になってしまう演技をしてしまったことは申し訳ありません。私たちアスリートは時には厳しい結果や点数を受け入れなければいけない時があります。今大会の私のつり輪もそうです。採点競技は主観的ではなく審判による客観的な採点で評価されます。他の選手も知った上でスポーツで競っていると思います。まだ大会は終わっていませんが、今大会において多くの選手とオリンピックという舞台で競い合えたことが私にとって大きな経験となりました。互いに称え合い切磋できることがスポーツの魅力であると思います。そのため国の代表選手として努力してきたアスリートを認め、称賛する人が増え誹謗中傷とみられる行為を行う人が少なくなることを願っています。心配してくださった方々ありがとうございます。種目別の鉄棒が残っていますので応援よろしくお願いします!」。

考えを説明した前後には、開催にかかわった方、応援メッセージへの感謝もつづった。