東京オリンピック(五輪)空手男子組手75キロ級日本代表の西村拳(25=チャンプ)が9日、母校近大のオンライン壮行会に出席し、「プレッシャーに打ち勝ち、金メダルを取る」と活躍を誓った。

宮崎第一高から近大に進み、故・木島明彦監督の下で研さんを積んだ。大学での4年間は「人として大きく成長できた」。卒業後も母校を拠点に練習を重ね、東京五輪切符をつかんだ。

空手会場となる日本武道館を含め、都内の五輪全会場は無観客で行われることが決まった。「これまで見てきた大会のように、観客が入って盛り上がればと思っていたが、まずは国民の皆さんの安全が第一」と受け止め、「無観客になってもやることは変わらない。勝ちにこだわり、技を出していきたい」と語った。

久しぶりに出場した4月下旬の国際大会は準々決勝で敗退したが、「本番を前に、良いところと悪いところがはっきり見えた」。敗戦から得られたものは大きかったと捉えている。五輪開幕が近づく中で、調整は順調に進んでいる模様。「身体の切れが良くなり、調子は上がってきているかなと思う。ピークを五輪に持っていきたい」と力を込めた。