東京五輪の開会式のメインステージは、「富士山」と「太陽」を表現したデザインとなった。「富士山」と、日の丸にも描かれている「太陽」を、日本の2大シンボルとして種田陽平氏がデザイン。富士山をモチーフにした八角形の山を配し、その頂上に象徴的に聖火台が飾られている。プロトコルステージ、聖火台、メインステージをバラバラに構成するのではなく、ひとつなぎの舞台として一体化した。

日本の伝統芸能の舞台にある、能の橋懸かりや歌舞伎の花道から着想を得た、本舞台とそこにつながる通り道で構成されたステージセットとなった。花道が舞台の場面によってさまざまな場所に変化するように、このステージも式典の中でさまざまな印象や意味を持つ場所に変わるというイメージ。ステージの一部(立ち上がり部分)に日本の伝統的な装飾を施しながら、現代的にアレンジを加えている。