東京五輪聖火リレーは23日、東京都15日目の最終日を迎え、都庁都民広場で「東京都聖火リレー到着式」が行われた。

点火セレモニーでランナーを務めた元競泳日本代表の星奈津美さん(30)は、選手以外の立場で初めて五輪を体感し、目を潤ませた。自身は競泳日本代表として08年北京五輪から3大会連続出場。12年ロンドン、16年リオデジャネイロ大会では女子200メートルバタフライ銅メダルを獲得した。16歳からバセドウ病とも戦い、14年には甲状腺を全摘出する手術も乗り越えてメダリストに。16年に結婚、引退したが、聖火リレーに出場して感じたことも多かった。「五輪は選手が参加するものではなくて、多くの支えてくれる人たちを含めて、みんなで参加する大会なんだなと、あらためて感じました。聖火リレーのスタッフの方の感極まった姿を見て、延期を含めると本当に長い時間をかけて、ここまでいろいろな人がいろいろな思いで、これを作ってきたんだなと身を持って感じられた。感謝の気持ちを持ちましたし、素敵なオリンピックの舞台に選手として参加出来ていたことを有難いなと感じました」。五輪の魅力を再確認する1日でもあった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期。アスリートの苦労も間近で見てきた。トレーニング環境確保や、気持ちの持続に悩んできた苦しむ姿も知っている。「選手の頑張る姿を見て活力をもらう人がいると思う。精いっぱいやることで伝わると思うのですが、そういったことが多くの方に少しでも届く大会になってほしい」と願った。

25日の競泳初日に登場する男子400メートル個人メドレー瀬戸大也の名前も挙げた。「競泳だけでなく、日本チーム全体に勢いをつけてほしいので金メダルを期待したい」。白血病から復帰し、五輪出場権を得た池江璃花子に対しても「自分が五輪舞台で泳ぐことは使命だと話していたので、自分の与えられた立場みたいなものを含めて、若いのにしっかり考えられている選手だと思うのですが、応援する立場としては舞台に立てたことを楽しんで、幸せをかみしめて泳いでほしい」と願った。【鎌田直秀】