スケートボードの女子パークで、四十住さくらが金メダル、開心那が銀メダルを獲得した。4位となった岡本碧優を含め、日本人選手が表彰台を独占する可能性もあった。なぜ日本勢はこれほど強いのか? 躍進の陰には、日頃から切磋琢磨(せっさたくま)する男子スケーターの存在が欠かせない。練習施設で顔を合わせるスケーター同士が教え合う風土が、世界を圧倒する活躍につながった。

国内の愛好者を含めた競技人口はおよそ400万人。比率は男9対女1と言われ、女子スケーターは少数派だ。そんな状況下で身近な教材は、うまいお兄ちゃんやおじさんだった。街のスケートパークに足を運ぶと、年齢層や性別を問わず交流を深める様子を見るのは少なくない。

今回お茶の間を賑わせた1回転半する大技「540」。女子では、四十住や銅メダルに輝いたスカイ・ブラウン(英国)らが使いこなすものの、成功者が少ない。しかし、男子選手では当たり前のように行われている。惜しくもメダルを逃した岡本のように実際に男子からコツを教わったと語る選手もいるように、相互に教え合う環境が女子のレベルの底上げにつながった。

3年後のパリ五輪を見据えた時、日本が目指すのは、サッカーのような一貫した選手強化システム作りではない。日本の西川監督は「スケートボードパークをどんどん作ってあげたい」と話した。スケーター同士の交流を活発化する場が増えれば、自然と強化につながるはずだ。【平山連】