サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク10位)は同カナダ代表(同8位)と1-1で引き分けた。前半6分に相手エースのシンクレアに先制点を許し、後半38分に岩渕のゴールで追いついた。

試合直後、高倉監督は「初戦なので難しかった。前半は失点したくなかったが、追いかけることになって、重い、苦しい感じになった。自分たちのリズムを前半はつくれなかったので、(後半は)人の距離を調整しようとして、自分たちのリズムでできるようになった。粘り強く戦って、勝ち点1はプラスにとらえて、次に進みたい」と振り返った。

岩渕のゴールについては「チャンスがたくさんはつくれない中、ワンチャンスで決めきってくれて、頼もしい」と称賛しつつ、「でもまだまだこれから。もっといい試合をしていきたい」と先を見据えた。

今大会についての目標をあらためて尋ねられると「一番高いところに向かっていきたいが、1試合1試合難しい試合になるので、1戦1戦精いっぱい戦っていきたい」と答えていた。

◆東京五輪女子サッカーの大会方式 12チームが3組に分かれて1次リーグを戦い、各組上位2チームと3位の成績上位2チームが準々決勝に進む。各組の順位は(1)勝ち点(2)得失点差(3)総得点の順で決め、それも並んだ場合は当該チーム間の勝ち点、同得失点差、同総得点、全試合の反則ポイント、抽選の順で決める。準々決勝からは90分で同点の場合、30分(前後半各15分)の延長戦を行い、それでも決着がつかない場合はPK戦を行う。