福島・白河市出身の女子日本(なでしこジャパン)MF遠藤純(21=日テレ東京V)が、崖っぷちにいるチームの救世主になる。1次リーグ2戦を終えて1分け1敗の3位。27日のチリ戦(宮城スタジアム)は、勝てば無条件で準々決勝進出が決まり、負ければ敗退、引き分けならほかの組の結果次第で突破の可能性を残す。過去2戦はいずれも途中出場。計51分間でシュート0本と納得のいく出来ではないが、東北の地で輝きを放つ。

ゴールにこだわる。「ボールを前で持ったときに足を振る回数が少ないし、次の試合は得点につながるプレーを増やしたい」と貪欲に狙う。この一戦は有観客で行われ、家族も来場予定だ。「東北で地元というかなじみがある場所で試合ができるのは心からうれしいです」と心待ちにする。「1、2戦目も勝ちにこだわっていたが、それ以上に勝ちにこだわりたい」。なでしこの秘密兵器として勝ち点3をたぐり寄せる。