8月3日に行われる東京オリンピック(五輪)準決勝でスペインと日本の対戦が決定した中、スペイン紙アス電子版が31日、日本戦に向けた特集を組んだ。

同紙は日本戦について「ルイス・デラフエンテ監督率いるチームにとって非常にハードなテスト」とみなしており、その理由について「日本がメダル獲得の目標を掲げ、今大会に向け、何年にもわたって準備してきたため」と説明。また、日本がスペインよりも有利な点として、スペインよりも準備期間がはるかに長いことや、より自国のピッチや気候に適応していることを挙げている。

日本の印象については「選手たちはお互いを熟知し、自国のサッカー界のためにこの大会を最優先し、ニュージーランド相手にPK戦での極限状態を乗り越え、メダル獲得争いに参戦してきたチームだ」と、ホスト国として今大会に臨むために全力を注いできたことを強調した。

注目選手については「重要な役割を果たしている久保が文句なしのスターだ。彼は人目を引くサッカーを披露して1次リーグ3試合で3得点を記録し、ベテラン選手がいるにもかかわらず、当然のようにリーダーシップを発揮している」などと説明したほか、「日本にはさらに将来性豊かな若い選手たちがそろっており、冨安や堂安らは今大会でその存在を確認されている」と、優秀な人材が豊富だと同紙はとらえていた。

また同紙はOA(オーバーエージ)枠の選手選考について、「森保監督は攻撃面で優れた人材を擁している一方、守備面で難を抱えていることを自覚している。そのため安定感と堅固さをチームにもたらすため、守備面で吉田、酒井、遠藤のベテラン3選手を補強した」と分析している。

(高橋智行通信員)