五輪出場6度目の寺内健(40=JSS宝塚)が、予選に登場して、430・20点の10位で突破した。18位以内に入って、3日の準決勝にコマを進めた。寺内の予選突破は08年北京大会以来13年ぶり。「『40歳の健、すげーな』と思ってもらえたら」と照れ笑いした。

寺内は、ベテランらしく安定した演技を披露した。折り返しの3本目を終えて、279・30点の8番手。その後も難易度は高くはないが、つま先まで伸びた美しい演技を重ねた。「低い難易度で完璧な演技をするというのを選んだのも自分。ここ2、3回の五輪の中でも、すごく自分らしい演技ができた」とした。

寺内は96年アトランタ大会で五輪に初めて出場した。12年ロンドン大会以外は出場を続けて、東京五輪が夏季五輪日本人最多タイの6度目となった。

7月28日には坂井丞とのコンビでシンクロ板飛び込みに出場。393・93点をマークして、出場8組の中で5位に入っている。