アーティスティックスイミング(AS)のデュエットで、日本の乾友紀子(30=井村ク)吉田萌(26=ザ・クラブピア88)組はメダルを逃した。この日のフリールーティンは94・4667点。テクニカルルーティンと合計187・8166点の4位。19年世界選手権同様ロシア、中国、ウクライナ、日本の順位だった。

エース乾は「結果は、目標に届かず悔しい。2年前のランクを覆せなかった」。吉田は「今日までたくさん練習してきたつもりですが、結果につながらなかった」と涙。2人は審判から見えない水中の動きまで合わせる練習をしてきた。「水中まで合わせたのは初めて」と井村HC。しかし吉田の緊張もあって、思うような演技はできなかった。

井村HCが率いる日本代表が五輪でメダルを落としたのは初めてとなった。井村HCは「残念だし、悔しいが、ASの前半が終わっただけ。チームがある。決して諦めてない」とした。

○…ギリシャのASチームがコロナ禍でチームごと隔離されたことについて、井村HCは「コロナは世界でまん延している。感染者が出ることは罪悪じゃない。どう対応するか。隔離してくれて、心配はしていません」と話した。一方で「予選を突破してここまで来たのに、出られない選手がいることは気の毒だなと思う」。乾も「いろんな競技で(コロナ感染の)ニュースを見る中で、まさか自分たちの競技で、と思った。ギリシャは五輪初出場。予選を勝ち抜いてきた中で残念だなと思う」と話した。