東京五輪卓球混合ダブルスで日本初の金メダル獲得に、2人をよく知る中国出身の王子コーチが3つの勝因を挙げた。

27日のTBSテレビ系情報番組「あさチャン!」にVTR出演。王子コーチは伊藤美誠が練習拠点とする関西卓球アカデミー所属で、日本代表を指導経験もある。

まずは「兄妹」のようなコンビネーションを挙げた。「美誠がチャンスをつくって、(水谷が)めちゃ難しいボールが来ても、体を倒して返すのはすごいな。さすがお兄ちゃんやな」。2人は同じ豊田町卓球スポーツ少年団で育ち、家族ぐるみの付き合いだった関係が優勝へとつながったという。

2つめには伊藤の男子相手の対応力を挙げた。「美誠は小さいころから、ボクとか大学生とか、常に男子と練習をやる。だから、すぐに男子のボールに慣れる。ミックス(混合ダブルス)の方が最初から強かった」と振り返った。

さらに伊藤の技術力の進歩を挙げた。レシーブを返して一発で決めたシーンを「見たことない技術」という。「どんなタイミングでくるか、いつくるか分からない。相手がチャンスと思っても、美誠パンチみたいな早さで返すのは、相手も反応できない」と絶賛した。