再開まで待ち切れない。新型コロナウイルスの影響で今シーズンのJリーグは2月23日の試合を最後に中断していたが、J1は7月4日、J2は6月27日から再開することが決まった。スポーツのデータを重視する日刊スポーツでは、これまでの好記録や今季達成されそうな記録など知っておいて損はないJリーグの注目すべき数字を取り上げ、数々の見どころを随時紹介します。

J1通算得点ランキング
J1通算得点ランキング

サガン鳥栖FW豊田陽平(35)は史上15人目のJ1通算100得点にあと2点と迫っている。278試合の出場で98得点。35歳での大台到達となれば、MF藤田俊哉、MF遠藤保仁を除くFWでは史上最年長記録となる。J2でも通算53ゴールを挙げており、J2で50点以上&J1で100点以上となれば、FW佐藤寿人、FWジュニーニョに次いで史上3人目。これまでの苦難のプロサッカー人生を象徴するような記録が並ぶ。

19年9月、C大阪戦で前半20分、ヘディングで先制点を奪い喜ぶ鳥栖FW豊田
19年9月、C大阪戦で前半20分、ヘディングで先制点を奪い喜ぶ鳥栖FW豊田

04年に星稜からJ1名古屋グランパスに入団するも結果を残せず、07年にJ2モンテディオ山形へ移籍。09年に1度はJ1に復帰したものの、わずか1得点で再びJ2に“降格”した。だが、その後は11年のJ2鳥栖で23得点を決めて得点王を獲得。J1“再昇格”を果たすと、12年からは4年連続15ゴール以上というFWカズ(三浦知良)に並ぶ快記録を達成した。

16年にも13ゴールをマークしたが、その後は17年5点、18年0点、19年4点と低迷。チームが経営危機に揺れる今季、大黒柱の完全復活が待たれる。

【構成=石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)