J2で見せた得点力をJ1の舞台でも発揮したい。今季のJ1各チームには、昨季のJ2で2桁得点をマークした13人のうち8人が在籍。チームとともにJ1昇格を果たしたのは得点王に輝いた横浜FCのFW小川航基だけで、残る7人はいずれも「個人昇格」。J2とはいえ、実戦で目に見える結果を残した選手たちに即戦力として期待が高まる。


◆高橋利樹(熊本→浦和)

浦和の新加入会見に臨んだ高橋利樹(2023年1月6日撮影)
浦和の新加入会見に臨んだ高橋利樹(2023年1月6日撮影)

21年にJ3で8ゴールを挙げ、昨季はJ2で14ゴール。今季からJ1の浦和にステップアップし、3年でJ3→J2→J1と一気に駆け上がった。近年の浦和はJ2で光るプレーを見せた選手が即戦力になっており、今季の高橋も期待大。

◆佐藤凌我(東京V→福岡)

東京V所属時の佐藤凌我(2022年9月7日撮影)
東京V所属時の佐藤凌我(2022年9月7日撮影)

今季から地元の福岡でプレー。東福岡高出身で明大を経て21年にJ2東京Vに加入した。プロ1年目から2年連続で2桁得点。J2通算26得点のうち、先発で20点、途中出場でも6点をマーク。途中からピッチに入って、試合の流れを一変させることもできる。

◆木下康介(水戸→京都)

浦和所属時の木下康介(2021年8月25日撮影)
浦和所属時の木下康介(2021年8月25日撮影)

190センチの長身FWが京都に加入。昨季はJ2水戸で12得点を挙げたが、ヘディングは1点だけで、右足5点、左足5点、その他の部位1点と器用にゴールを決めた。空中戦で強さを見せるだけに、いいクロスが入れば、チームとしての得点数は増えそう。

◆富樫敬真(仙台→鳥栖)

仙台所属時の富樫敬真(2022年10月16日撮影)
仙台所属時の富樫敬真(2022年10月16日撮影)

今季加入した鳥栖が在籍6チーム目。J1通算69試合12得点の実績を持ち、昨季はJ2仙台で自己最多の年間11得点をマークした。今季の鳥栖は昨季の得点源だったFW宮代と垣田が移籍。今年で30歳になるストライカーに懸かる期待は大きい。

◆太田修介(町田→新潟)

町田所属時の太田修介(2021年5月16日撮影)
町田所属時の太田修介(2021年5月16日撮影)

自慢のスピードでDFラインの背後を突く。昨季はJ2町田で11得点。今季からJ1に昇格した新潟のラブコールに応えて移籍した。主戦場は右サイドの攻撃的MF。利き足は右足だが、内に切れ込んでの左足シュートも威力抜群。

◆高井和馬(山口→横浜FC)

群馬所属時の高井和馬(2017年3月4日撮影)
群馬所属時の高井和馬(2017年3月4日撮影)

これまでJ2の4チームに在籍し、通算212試合47得点。J1でのプレーは今季の横浜FCが初めてとなる。昨季は水戸で18試合3得点、山口で16試合7得点と、2チーム合計で年間2桁を達成。出場時間は1878分にとどまったが、限られた時間で自身3度目の年間2桁得点を記録した。

◆藤尾翔太(徳島→C大阪)

藤尾翔太(2021年10月28日撮影)
藤尾翔太(2021年10月28日撮影)

J2チームへの期限付き移籍からC大阪に復帰。昨季はJ2徳島で10ゴールを挙げ、そのうち6点をヘディングで決めた。昨季のC大阪は2桁得点者がいなかった。高い打点のヘッドでゴール量産が期待される。


<昨季J2得点ランキング>★は今季J1所属

26★小川航基(横浜FC)

16 チアゴ・アウベス(岡山)

14 中山仁斗(仙台)

14★高橋利樹(熊本→浦和)

13★佐藤凌我(東京V→福岡)

13 林誠道(金沢)

12★木下康介(水戸→京都)

12 エジガル・ジュニオ(長崎)

11★富樫敬真(仙台→鳥栖)

11★太田修介(町田→新潟)

10 チアゴ・アウベス(山形)

10★高井和馬(山口→横浜FC)

10★藤尾翔太(徳島→C大阪)