故障中の大迫に代わってFWでは浅野と鎌田が選ばれ、海外組に頼り過ぎている印象となった。

森保監督らは精力的にJリーグを視察しているが、どんな目的だったのだろう? 全体でも国内組はわずか3人で、結局「国内にはFWの人材がいない」と発表したようなものだ。

一方で欧州組も、新シーズンになって目新しいニュースは少ない。長友を筆頭に守備陣はコンスタントにプレーしているが、攻撃陣は堂安、南野が少し頑張っているくらい。急成長とか絶好調という選手は見当たらないよね。

相手に関係なくベストの布陣で臨むという。対戦相手のレベルを考えると、システムは問題じゃない。FW以外はこれまでと同じメンバーになるだろうから、久保はまたベンチスタートかな。FWは浅野か永井、いずれにしても引いて守る相手をスピードで崩せるかが焦点になる。

メンバーを固定することは悪いことではない。モンゴルに圧勝して、敵地でタジキスタンに勝って、残るW杯2次予選での“消化試合”を増やせれば意味はある。ただ、強化の目的で固定するのなら、東京五輪に向けたU-22代表の方はなぜメンバーを固定しないのか疑問が残る。こちらはどんなチームでどう戦うか、まだ見えてこない。

ラグビーの日本代表が盛り上がる中、森保ジャパンが今月の2試合でインパクトを残すのは難しいな。10得点するとか、日本記録をつくるとか、数字でアピールするしかない。久保が先発して、ハットトリックしてくれるのが最も効果的ということか。(日刊スポーツ評論家)