年内最後の試合は、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング19位の日本が、同76位のボリビアに大勝で終えた。ただ、相手とは実力で大差がありながら、日本は後半途中まで苦戦。日刊スポーツ評論家のセルジオ越後氏(80)は、トドメを早く刺せなかった日本の姿勢にカツを入れ、12月に迫ったW杯抽選についても言及した。

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日本がボリビアに勝って当たり前だよ。アジアからW杯に行く韓国、オーストラリアよりも、力はずっと下。むしろ前半途中から後半途中まで、日本が苦戦した方がおかしい。

もう少し前からプレスにいったらいいのに、前半は足元でボールを回しすぎて、相手の裏を取らないし、勝負しない。1点目を早く取って、その後の早い段階でトドメを刺せなかったのが、この日一番の課題ですよ。

後半途中からようやくスピード勝負に切り替え、計3点は取ったよ。でもチャンスは少なかったし、3回の決定機で3点を取っただけという印象だ。

ボリビアは最終ラインの選手交代はせず、計2人の交代にとどめた。対して日本は6人が交代。それぞれの事情だけど、最後はマラソン選手と、駅伝チームの戦いのようだった。W杯を想定するような試合ではなかったね。

今回の2試合で、W杯経験のない佐野や中村ら結果を出した選手はいたよ。でも、新たな選手の本大会でのメンバー入りはさほど望めない。招集されていない三笘や伊東が、本番で外れることはないから、従来の選手がいかにコンディションを保ち、上げていけるかがカギになるね。

12月のW杯抽選には興味ありますよ。初めて参加48カ国になって、どういう組み合わせになるのか。最近は欧州勢とは全然、試合ができなかったよね。今回はどこも強そう。予選全勝のイングランドとか、特に調子は良さそうだ。欧州勢はどこと同じ組になるのか、これは楽しみだね。(日刊スポーツ評論家)

日本対ボリビア 試合後、ウオーターシャワーで祝福された森保監督(撮影・江口和貴)
日本対ボリビア 試合後、ウオーターシャワーで祝福された森保監督(撮影・江口和貴)