<高校サッカー:星稜4-0京都橘>◇準決勝◇11日◇国立

 Jリーグ名古屋入りする京都橘主将FW小屋松知哉(3年)の2大会連続決勝進出はならなかった。前後半ともに序盤に失点するなど後手に回り、小屋松も今季を象徴するような星稜の徹底したマンマークを受け、得点を奪えず。準決勝敗退が決まると、涙で目を腫らした。

 「立ち上がりに雰囲気にのまれてしまった。相手の守備も難しい形で、策略は向こうのほうが上だった。マンツーマンでくるとは思わなかった。周りを生かし切れず、自分の力不足」

 それでも、前回大会の準優勝に続く全国3位の成績には胸を張った。「最後は負けたが、やり切った感が大きい。幸せな最終章の締めができた。3年間で2度も国立を経験できて、よりサッカーが好きになった」。1週間後には名古屋でプロ生活がスタートする。高校生活は「80点くらい」だったといい「あと20点を上のステージで足して100点にしたい」と、プロでのさらなる飛躍を誓った。