東京五輪世代のU-21(21歳以下)日本代表はU-23UAE代表に勝ち、決勝進出を決めた。途中出場のFW上田綺世(あやせ、法大)が決勝点を奪い、銀メダル以上を確定させた。1日の決勝ではU-23で臨むライバル韓国と対戦する。

準々決勝から中1日の過密日程で、森保一監督(50)は先発は4人変更。GK小島享介(早大)に、DF原輝綺(新潟)、立田悠悟(清水)、杉岡大輝(湘南)の3バック。MF遠藤渓太(横浜)とDF初瀬亮(G大阪)がサイドに入った。ボランチはMF神谷優太(愛媛)と渡辺皓太(東京V)が組み、前線はFW旗手怜央(順大)とMF岩崎悠人(京都)の2シャドーにFW前田大然(松本)の1トップで臨んだ。

決勝トーナメント1回戦から延長戦続きのUAEは守備時には最終ラインに6人を並べた。日本はスピードとスタミナが自慢の前田、岩崎らが前線から走り回り、カウンターを許さない。序盤は体力を温存するかのようにペースを落とすUAEに対してサイドから中から仕掛け、旗手が惜しいミドルシュートを放つなど押した。だがゴールは生まれず、0-0で前半を折り返した。

後半に入っても得点が生まれない中、森保監督は19分に旗手に替えてFW上田綺世(あやせ)を投入。直後にポストプレーから前田がペナルティーエリア内でフリーでボールを受ける絶好機を作ったが、前田のシュートは惜しくもゴール左へそれた。

待望の先制点は上田が奪った。33分、ペナルティーエリア内でボールを受けると迷わず右足を振り抜いた。ゴール右上を捉え、クロスバーに当たってゴールへ。指揮官の期待に応える1発が決勝点となった。。

決勝の相手は宿敵韓国。優勝を条件に兵役が免除となることもあり、プレミアリーグのトットナムFW孫興民、G大阪FWファン・ウィジョらA代表の主力級がキャリア存続をかけてオーバーエージに名を連ねる。最後にして最大の難敵を退け、アジアのタイトルをつかむ。