日本代表GK東口順昭(32=ガンバ大阪)が、思い出の地で新守護神へ名乗りを上げた。12日の国際親善試合パナマ戦(デンカS)に向け、11日は、試合会場で冒頭15分を公開した公式練習を行った。新潟経営大から09年に新潟入りした東口にとって、思い入れの深いスタジアム。13年まで在籍した新潟では、ヘッドコーチを務めていた日本代表森保監督からも10~11年に指導を受けた。

雨の中、汗を流した東口は「懐かしい。ピッチに立ちたい思いが強くなった」と気を引き締めた。森保監督の初陣だった9月の国際親善試合コスタリカ戦では先発。2試合連続での出場に意欲を見せ「試合で積み上げていくのが自分にとっても先につながる。アピールしないといけない立場」とした。

ワールドカップ(W杯)ロシア大会ではメンバーに選出も、試合では守護神川島の後ろ姿を見続けるだけだった。その悔しさは忘れずにいる。「W杯では試合に絡めなかった。(現在の最終ラインとは)1からのコミュニケーションが必要」。W杯で主力だったDF吉田や長友らとも「コミュニケーションを取る機会が多い」と試合に向けて準備は整えてきた。

パナマ戦には出身の新潟経営大の学生ら含め「40~50人が応援に来る」という。守護神に定着するためにも「チームの勝利のために貢献している姿を見せたい」と言い切った。