日本代表(FIFAランキング19位)がワールドカップ(W杯)北中米大会を想定した一戦で、堅守を誇るパラグアイ代表(同37位)と2-2で引き明分けた。
先制点を奪われたが、前半26分にFW小川航基(NECナイメヘン)が弾丸無回転シュートをゴールにねじ込んだ。後半19分にクロスボールから失点したが、後半50分にFW上田綺世の同点ゴールでドローに持ちこんだ。14日には世界ランク6位のブラジルと東京・味の素スタジアムで顔を合わせる。
来年のW杯出場を決めている南米の難敵との腕試し。テスト色の強い強化試合となった9月の米国遠征はメキシコと0-0、メンバーを総取っ替えした米国戦は0-2と敗れた。連敗は許されない中、森保一監督は「勝つためにベストだと思われるメンバー編成をする」の言葉通りの3-4-2-1の布陣。GK鈴木彩艶、3バックは右から瀬古歩夢、渡辺剛、鈴木淳之介。ボランチは佐野海舟と田中碧、ウイングバックは右に伊東純也(ゲンク)、左に中村敬斗。2列目のシャドーは右に堂安律、左に南野拓実、1トップに小川が入った。
序盤は優勢に試合を進めたが、パラグアイに一瞬のスキを突かれ先手を取られた。前半21分、3バックの背後を突くロングボールからMFアルミロンが巧みなトラップから地面に落ちる前のボールを左足でボレーシュート。前へ出た鈴木の股下を抜かれた。
1点を追う展開となったがすぐ追いついた。前半26分、敵陣での鋭いボール奪取からMF佐野がワンタッチの縦パス。ボックス外で受けた小川は鋭いターンから右足を振り抜いた。無回転の弾丸シュートにGKフェルナンデスの左手をはじき、浮いたボールは地面をたたくとインゴールへ飛び込んだ。
小川は国際Aマッチ通算11試合目の出場で10ゴールに到達。日本代表で2桁得点は史上38人目だが、11試合で到達は、1966年のFW釜本邦茂の12試合目を抜く最速達成となった。
同点とした日本は中盤で佐野が持ち味の回収力を発揮。素早いパス回しからサイド攻撃を仕掛け、クロスボールから再三チャンスを作った。相手GKの堅守もあって追加点は奪えず前半を終了した。
1-1で折り返した後半、先に日本がゴールネットを揺らした。同4分、右のショートCKから堂安がゴール前へクロス。渡辺が頭で狙ったボールが流れ、奥の南野が体ごと押し込んだ。しかし南野のオフサイドでノーゴールとなった。
拮抗した展開が続く中、パラグアイに勝ち越し点を許した。後半19分、右DFカセレスからのクロスボールをブライトンで三笘薫の同僚、MFディエゴ・ゴメスにニアサイドで頭で鋭く合わせられた。鈴木のセーブも及ばず、ゴールネットに突き刺さった。
直後の後半21分、南野と中村を下げ、MF鎌田大地とMF斉藤光毅を投入。反撃に出た。しかし敵陣に押し込む時間をつくるものの、パラグアイの執拗(しつよう)で激しいディフェンスに苦しんだ。
後半33分には田中、堂安を下げてFW町野修斗、MF相馬勇紀をピッチに送った。決定力ある前線に配置し、同点ゴールを狙った。ボールを握りながら崩し切れない後半45にはエースFW上田を投入。その上田が後半50分、右から伊東が送ったクロスボールを頭で押し込み、2-2の引き分けで終えた。

