来年6月に開幕するW杯北中米大会で「優勝」を目指すサッカー日本代表を、静岡県に縁のあるコーチ陣が支えている。

藤枝市出身で藤枝東から浦和入りし、ドイツへ渡った元代表主将の長谷部誠コーチ(41)がこのほど、取材に応じ、役割について語った。一昨季限りで現役から退き、現在は選手時代に活躍したEフランクフルトU-21と代表のコーチを兼任。「静岡人魂」を胸に進歩のため奮闘している。藤枝市出身の名波浩(52)、静岡市(旧清水市)出身の斉藤俊秀(52)、磐田で得点王に輝いた前田遼一(44)の各コーチも、それぞれの立場で森保ジャパンに尽くしている。

  ◇  ◇  ◇

ジュビロ磐田の監督経験もある名波コーチは、攻撃担当として22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の後からチームに加わった。選手でも磐田で活躍し、W杯フランス大会で10番を背負った。「最大限、ボス(森保監督)をサポートすることが自分の限りなく大きな使命。本当に微力かもしれないけれど、チームにとって間違ってないであろうと自信をつけさせるような方向性に導ければ」と指揮官の右腕として尽力する。

現在は静岡市清水区出身の斉藤コーチは、守備担当として森保ジャパンを第1期から支える。早大を経て清水エスパルスで活躍。日本が初出場した98年W杯フランス大会にも出た経験を生かし「歴代最強」と称される選手たちの指導に当たる。現代表については監督、コーチ、ベテラン、若手までの年齢構成に着目しており「見事に世代がつながって、いわゆる隙のない縦軸になっている」と組織的な強さの秘訣(ひけつ)を明かした。

前田コーチは、東京・暁星高の出身だが00年から磐田で15季にわたってプレーした。

09、10年に史上初の2年連続得点王を獲得。指導者に転じた今は、代表の攻撃とセットプレーを担当する。W杯北中米大会アジア最終予選では10試合30得点のうち、CKを起点に6ゴール。貴重な得点源の仕掛け人だ。「1つでも得点だったりチャンスをつくったりして日本の勝利に貢献したい。今はそればかり考えている」。点取り屋の本能をチームに落とし込んで世界一への武器とする。