森保一監督(57)がボリビア戦で代表史上初めて国際Aマッチ100試合目を迎えた。自分にとって、あなたにとって、そして日本サッカー界を愛する人々にとって心に残る100分の1がある。3人の担当記者がオンリーワンの一戦を挙げた。

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私にとっての「森保ジャパンベストゲーム」は、記憶に新しいブラジル戦だ。10月14日。東京・味スタ。前半で2失点し、敗戦濃厚のハーフタイムに、屋外の記者席から記者室に向かう通路で会社に電話をかけた。「厳しいですね。負け原稿を準備します」。そう言って切ってから記者席に戻り、「このままではW杯優勝は厳しい」という論調で記事を書き始めた。

前半の力量差は明らかだった。22年W杯カタール大会後、主導権を握るスタイルを志向してきたが、サッカー王国の前に沈黙。アジア最終予選で効果的だったハイプレスに行くことを早々にやめ、守備ブロックを敷いて守り固めた。MF堂安、中村の両ウイングは最終ラインに吸収され、5バック気味で相手の強力攻撃陣に対抗したが、あっさり2点を失った。2年半の取り組みが否定されるような展開だったが、プレーする選手やスタッフは違った。森保監督はこう振り返った。

「ハーフタイムに戻って来た時にみんなが建設的に後半どう修正したら良いか冷静にコミュニケーションを取ってくれた」

アグレッシブさが増した後半、3得点で試合をひっくり返した。最初はブラジルのスターたちのプレーに酔いしれていた会場も、いつしか日本完全ホームの雰囲気に。私の原稿の書き出しは「前半終了時の場内の諦めムードがうそのような興奮に会場が包まれた」に変わった。あの日味わったスタジアムの一体感と高揚感は、歴史の証人として語り続けたい。【佐藤成】

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