サッカーのW杯北中米大会(6月11日開幕)に臨む日本代表メンバー26人が15日、発表される。93年に開幕した「Jリーグの日」に、森保一監督(57)が東京都内で午後2時から記者会見し、自らリストを読み上げる。主軸にケガ人が続出しており、前回大会以上にメンバー選考は不透明。選手層の底上げに伴い、当落線上の実力者の落選という意味でのサプライズは十分にあり得る。選考ポイントを、候補選手一覧とともに、お届けする。
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DFは8人を選出するとみた。直近の英国遠征をみると、伊藤洋輝(27=バイエルン・ミュンヘン)、谷口彰悟(34=シントトロイデン)、渡辺剛(29=フェイエノールト)がスタメンの有力候補。そこに鈴木淳之介(22=コペンハーゲン)、瀬古歩夢(25=ルアーブル)に加えて、ケガから復帰したての板倉滉(29)、冨安健洋(27=ともにアヤックス)も入る可能性が高い。サイドバックタイプの菅原由勢(25=ブレーメン)はウイングバック起用が濃厚だが、これまでもDF枠で入っていた。
基本的な考え方は3センターバック(CB)×2セットプラス2。板倉も万全ならアジア最終予選のようにスタメンに食い込む実力がある。鈴木淳と瀬古も自クラブで安定したパフォーマンスを披露している上に、ともに複数ポジションをこなすことが可能だ。瀬古は左右中のCBに加えて、クラブでは中盤で出場した経験がある。板倉もだが、疲労度の高くなりやすい中盤に厚みを増すことができる存在だ。
ボランチとしてプロ入りした鈴木淳もポリバレントな選手だ。これまでも試合中に左ウイングバックへと移動するなどハイレベルにいくつかの位置で活躍でき、限られた26枠を有効活用する上では貴重な存在だ。
冨安がフル稼働できるかは未知数だ。右ひざのケガにより24年10月から1年以上、ピッチから遠ざかり、今年2月に実戦復帰。3月の英国遠征にも選出されたが、コンディション不良で辞退している。ただ能力は申し分なく、クローザー的な役割でもチームの力になれる。森保監督からの信頼も厚く、“別格”な存在としてメンバー入りするのではないか。
ドイツで安定感抜群の菅原は唯一のサイドバックタイプとして選出を予想した。試合の流れの中で4バックなどシステムを変える役割もできる。3月のイングランド戦では右のウイングバックで出て相手の猛攻をしのぐ一役を担った点も評価できる。
継続的に選出されてきた長友佑都(39=FC東京)は当落線上か。過去を振り返ってもフィールドプレーヤーの1、2人は不出場で大会を終えている。つまりチームの一体感や将来を考えた1、2枠の「余裕」はあったが、今大会は負傷を抱えたメンバーが多い。チーム運営上、長友の存在感は大きいが、成熟しつつある選手たちは、ベテランに頼らずとも勝ち進めるのではないか。【日本代表担当=佐藤成】
<DF主な候補選手の選考予想と前回W杯以降の代表通算成績>
△長友佑都(39=東京)2試合、0得点
○谷口彰悟(34=シントトロイデン)21試合、1得点
○板倉滉(29=アヤックス)23試合、1得点
○渡辺剛(29=フェイエノールト)9試合、0得点
×町田浩樹(28=ホッフェンハイム)17試合、0得点
○冨安健洋(27=アヤックス)10試合、0得点
△安藤智哉(27=ザンクトパウリ)3試合、0得点
○伊藤洋輝(26=Bミュンヘン)16試合、1得点
×橋岡大樹(26=ヘント)10試合、0得点
○瀬古歩夢(25=ルアーブル)13試合、0得点
○菅原由勢(25=ブレーメン)19試合、2得点
○鈴木淳之介(22=コペンハーゲン)6試合、0得点
△高井幸大(21=ボルシアMG)4試合、0得点

