今年5月に将来的なJリーグ参入を表明した北海道リーグの十勝FCは16日、帯広市内で元日本代表FW城彰二氏(41)のスーパーバイザー就任記者会見を行った。

 同じ道内の室蘭市出身の城氏は「実は札幌で現役引退したかったほど、北海道のクラブに関わるのが夢だった。今すぐとは言わないが、このチームの監督になって、Jリーグで優勝できたら幸せ」とクラブへの思いを語った。

 15日に「現役時代のプレシーズンマッチ以来」という帯広入りを実現。黄金期のヴェルディ川崎でGKを務めた藤川孝幸代表(54)とともに2日間で約20社の支援企業の代表と面会、手応えを感じ取った。「今年はあと4、5回十勝に入ります。当面は営業担当として、クラブの基盤を早く固めたい。町の皆さんが盛り上がって、行政が『スタジアムを作ってあげよう』と思ってくれるような環境をつくり上げたい」と抱負を話した。

 この日発表された来季以降のチーム名「十勝スカイアース」は、十勝のシンボル「空と大地」をそのまま英語化。藤川代表は「松山千春さんの『大空と大地の中で』ですね」と地元が生んだスーパースターのヒット曲が元ネタであると明かした。城氏は「十勝出身の選手を呼び戻したいですね」と、「オール十勝」で臨む構想を口にした。

 また城氏が日本代表と横浜FC、藤川代表もV川崎で一緒にプレーしたFW三浦知良(50)について城氏は「将来的に十勝でプレーする可能性がないとはいえない。カズさんが『ここでプレーしたい』と思えるようなクラブ作りをしたい」とコメントした。