北海道コンサドーレ札幌は鹿島アントラーズに0-3で敗れた。5月14日ガンバ大阪戦から5連敗。札幌の5連敗は前回J1だった12年以来5シーズンぶりとなった。カシマスタジアムでは、これで公式戦7戦全敗となった。15試合を終え3勝3分け9敗、勝ち点12のまま。順位は残留圏15位キープも、16位大宮とは1差に詰められた。

 負の歴史に終止符をうつことはできなかった。試合開始1分15秒、いきなり左サイドを崩され失点。今季最速失点を献上すると、同15分に再び左サイドから崩され、同30分にはカウンターからと前半だけで3失点した。これで敵地8戦勝ちなし。最年長のDF河合は「立ち上がりをしっかり入ろうとしたのに、そこでやられてしまった。ベテランとしてまとめていければよかったが2、3失点してしまった。すべてにおいて見直したい」と反省した。

 年を経てチームは変わり準備も整えた。だが、97年ナビスコ杯、12年J1と0-7のクラブ最多得点差敗戦を2度記録した「カシマの呪縛」を解くことはできなかった。主将の宮沢は「1、2点目は人数は足りていたのに、ゴールを決めた選手へのアプローチが薄くなった。それとミスからのカウンター。そういうときのバランスも取っていかないと」と課題を挙げた。

 痛い5連敗も、リーグは残り19試合ある。「下を向いている暇はない」と四方田監督。辛抱強く勝機を見いだした先に、必ず光は見えてくる。【永野高輔】