ガンバ大阪がU-20(20歳以下)日本代表MF堂安律(19)のオランダ1部フローニンゲンへの期限付き移籍を23日、発表した。この日、吹田スタジアム内で会見を開いた。期間は来年6月30日まで。25日のホーム川崎フロンターレ戦が最終戦となる。

 堂安は会見内で「死に物狂いで1年間やっていきたい」。移籍を決断した理由を「5月のU-20W杯で想像以上に感じたことがあった。去年から海外に行きたい気持ちはあったけれど(U-20W杯がきっかけで)倍以上に気持ちが増えたというのはあった」と明かした。

 堂安は下部組織出身のプロ2年目。15年、ユース所属だった高2時にACL・FCソウル戦で先輩のFW宇佐美(現アウクスブルク)を超える16歳11カ月11日で公式戦デビュー。J1デビューは16歳11カ月18日(鹿島戦)で、クラブのJ1最年少出場記録を持っている。高3の時に飛び級でトップに昇格。今季、4月21日の大宮アルディージャ戦でJ1初ゴールを挙げた。J1通算14試合3得点。

 東京五輪世代のエース候補で、5月に開催されたU-20W杯では4試合3得点。チームを決勝トーナメント進出に導く活躍だった。

 ◆堂安律(どうあん・りつ)1998年(平10)6月16日、兵庫・尼崎市生まれ。小学時代は西宮SSに所属。中1からG大阪ジュニアユース入りし、12年に史上初のU-15(15歳以下)世代の3冠達成に貢献。16年10月のU-19アジア選手権では大会MVPを獲得。16年度の年間アジア最優秀ユース選手賞も受賞した。172センチ、70キロ。