鹿島アントラーズが3-2で競り勝ち、柏レイソルを首位から引きずり下ろした。

 前半24分に先制された流れを変えたのは、FW金崎夢生(28)だった。後半8分、左サイドでボールを受けると、右足を思い切り振り抜いた。シュートはゴール右上に突き刺さる豪快な同点弾。両足首に慢性的な痛みを抱え、5月4日の浦和戦以来6戦ぶりの得点に「(ゴールは)良かったね」と笑顔を見せた。

 同11分にはMF永木亮太(29)が45度の角度から約30メートルFK弾で加点。一時は同点とされるも、同27分にはFWペドロ・ジュニオール(30)が個人技でDF2人をかわすとミドルシュート。右ポスト内側に当たってネットを揺らし、勝利を呼び込んだ。

 就任後、無傷の4連勝となった大岩剛監督(45)はエース金崎に対し「スタジアムの雰囲気を変えたり、チームの流れをつくったりするのが彼の持ち味。スーパーシュートは間違いない」とたたえた。GKクォン・スンテ(32)が左手親指を痛めて負傷交代するなどしたが、首位に立ったC大阪とは1試合少ない中での勝ち点2差の3位。中2日で迎えるG大阪戦(吹田)に勝てば首位に浮上する。DF昌子源(24)は「この勝利はかなりデカイ。3点ともビューティフルゴール」。ガンバ大阪戦後も中2日でFC東京戦(味スタ)、中3日で天皇杯モンテディオ山形戦(NDスタ)とアウェー4連戦が続く。昌子は「(日程に関しての苦言は)ガンバさんに勝ってから言います」と胸に秘め、総力戦で勝ち点を積み上げるつもりだ。