ベガルタ仙台はアウェーでヴィッセル神戸に0-3で敗れ、今季2度目の3連敗を喫した。これで順位を1つ下げて13位となり、約3週間のリーグ中断期間に入る。

 遠く神戸まで駆けつけたサポーターに、チームが抱える欠点を、余すことなく露呈してしまった。4戦連続で先制点を許すと、直後に失点を重ねた。直近2戦では執念を見せていた後半も、同20分に失点すると、反撃のムードはかき消された。3試合連続で3失点以上と破綻した守備に、サポーターのブーイングが止まらない。GKシュミット・ダニエル(25)は「シュートを打たれたら、入るみたいになっている。自分の責任を感じる。自分に力があれば」と肩を落とした。

 負の連鎖だ。渡辺晋監督(43)は「手堅くゲームを進めようと送り出すと、選手は腰が引けてしまう。アグレッシブに行こうとすると、バランスを崩す。勝ててないですし、先に点を取られて(選手は)ナーバスになっている」と悪循環を指摘した。

 主将のMF富田晋伍(31)は「まずはリードする展開にしないと、勝ち点3を諦めているわけではないが、厳しい状況になる」と語った。屈辱的敗戦を喫した6月21日の天皇杯2回戦筑波大戦から、厳しい戦いを強いられている。「失点の仕方があっさり。メンタルも関係あると思う。この(中断)期間で取り組んでいきたい」。そう言い残し、厳しい表情でスタジアムを去った。【秋吉裕介】