ジュビロ磐田が4-1でJ2湘南ベルマーレを退け、公式戦7連勝を飾った。前半22分、DF小川大貴(25)が先制し、同45分にFW川又堅碁(27)らが追加点を奪った。

 勢いに乗る磐田が、序盤から湘南ゴールに襲いかかった。0-0の前半22分、小川大が、MF松井大輔(36)とのパス交換で右サイドを突破。ドリブルで中央に切り込むと、左足一閃(いっせん)。シュートはゴール左隅に突き刺さった。プロ4年目で迎えた待望の初得点。小川大は、仲間の祝福を受けながら笑顔でベンチに向かい、名波浩監督(44)とがっちり握手を交わした。

 先発陣には、リーグ5連勝の原動力となっている川又、MF川辺駿(21)、DF高橋祥平(25)が名を連ねた。指揮官は「勝ちにいくということ」と説明。同45分、その期待に川又が応えた。MF松浦拓弥(28)のスルーパスを受けると、DFを背負いながらも強引に左足でねじ込んだ。

 川又の2回戦ホンダFC戦に続く1発でリードを広げ、完全に主導権を握った。後半12分に、MF上田康太(31)の豪快ミドル弾。同44分には高橋にもゴールが飛び出し、勝負あり。守備陣もGK三浦龍輝(25)の好セーブなど最少失点に抑え、3年ぶりの16強進出を快勝で決めた。

 これでチームは公式戦7連勝。J2で首位を走る湘南にも力の差を見せつけた。膝の故障で離脱していたDF藤田義明(34)MF太田吉彰(34)も、公式戦のピッチに復帰した。今月29日に6連勝を懸けたリーグ川崎F戦を控える磐田にとって、収穫の多い白星になった。【前田和哉】