J1横浜F・マリノスは15日、横浜市内でファン感謝祭「トリコロールフェスタ2017」を行った。集まった約4000人が、トークショーや各種ブースでのふれ合いイベントを楽しんだ。

 この日、1番の盛り上がりは「選手会ステージ」と銘打たれた、選手によるパフォーマンスタイム。最初に登場したGK原田岳(19)が、芸人サンシャイン池崎やジョイマンを模して会場を盛り上げると、DF高野遼(22)とMF吉尾海夏(19)はコンビ芸で、会場のみならず、チームメートの笑いも誘っていた。

 続いて、DF中沢佑二(39)が若手ら主体に11人を引き連れて、全身タイツのモジモジくんスタイルで登場。借り物競争の要領で「3世代で来た人」といったお題に、選手が会場を駆け回り、該当するファンをステージに上げて交流した。「より遠くから来た人」というお題では、司会役を務めた中沢が「バブンスキーはダメですよ」と、欧州マケドニア出身MFを連れてこようとする選手にくぎを刺し、会場の笑いを誘っていた。

 昨年まではダンスなどを披露していた中沢は「今日のMVPは若手の3人。彼らが会場を盛り上げてくれた」と、原田、高野、吉尾をほめた。続けて「細かな打ち合わせをする時間がなかったけど、こうやって若手がお客さんとふれ合うことができてよかった。いい感じに盛り上がってくれたと思う」と、お題まで考えたという総合プロデューサーの視点から振り返っていた。

 途中、一部選手らによるサイン会も行われたが、1番人気は松永成立GKコーチ(54)だった。93年のJリーグ発足、ドーハの悲劇なども経験した元日本代表の守護神に、年配のファンを中心に、サインを待つ長蛇の列は、一時100メートルほどまで達した。選手からも「シゲさんの人気すげーな」との声が上がっていた。松永コーチは「まあ、今日はサインする選手が限定されていたからね。皆さん、ただの暇つぶしでしょう」と、照れ笑いを浮かべていた。