首位の鹿島アントラーズのFW金崎夢生(28)が、2-0と快勝した清水エスパルス戦で全2得点に絡んだ。

 前半17分、MF小笠原満男(38)からパスをダイレクトでつないでMFレアンドロ(24)の先制点を演出。後半42分にはMF三竿健斗(21)のパスを受けると、自ら仕掛けて相手DFを抜き去り、右45度からグラウンダーのシュート。逆サイドのポスト内側に当てネットを揺らした。

 「最初はパスを出そうと思ったんだけどね。しっかり決められて良かった。逆にあれを決めなかったら、みんなに怒られる。ほかにもチャンスがあったから、もう少し早く決めていれば、もっと良かった」とエースとしての自覚を言葉にした。

 スタンドには日本代表ハリルホジッチ監督(65)が視察に訪れていた。昨年6月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦以降、遠ざかっている日本代表。24日に発表されるW杯アジア最終予選残り2試合の代表復帰に向け「調子は良いと思うし、しっかり絡めると思う。いつでも、どこでも、どんなチームでも、自分のプレースタイルで頑張りたい」。FW大迫が右足首痛の不安を抱える中、日本代表FW陣の救世主となる決意も明かした。

 日本代表指揮官も視察を終え「(金崎)夢生が点をとれたことは良かった。(別会場のC大阪)杉本も点をとっている。2人のうち1人が代表に入る可能性がある」と言及。金崎のゴール後は、すぐさまノートにメモする姿も見られた。

 鹿島にとっては9戦無敗だった大岩剛監督(45)新体制後、前節川崎フロンターレ戦で初黒星を喫していただけに、大きな白星ともあった。次節はアウェーで2位セレッソ大阪戦。金崎は「連敗は絶対にダメなので勝てて良かった。次も大事な試合。しっかり勝ち点3をとれるように準備したい」と上位決戦にも意気込んだ。

 清水戦では鹿島DF山本脩斗(32)がJ1通算200試合出場。MF中村充孝(26)が同100試合出場を達成した。