鹿島アントラーズの日本代表DF昌子源(24)と植田直通(22)の日本代表センターバックコンビが完封し、1-0の勝利を引き寄せた。

 日本代表初選出のセレッソ大阪FW杉本健勇(24)との“代表対決”に注目が集まる中、無得点に抑えた。だが、前半17分には昌子が杉本との1対1で切り返しに屈し、シュートを打たれる場面もあった。「あれは右膝が危なかったので踏ん張るのをやめた。踏ん張っていたら半月板とかやっていたと思う。申し訳ないけれど、ソガさん頼む~って感じでした」と、W杯アジア最終予選に臨む仲間の実力も認めた。

 31日には勝てば出場権を獲得するオーストラリア戦(埼玉)が待っている。「大阪の蒸し暑さは正直苦しかった。代表戦は埼玉なので、ちょっと涼しさがあるかなと思う。オーストラリアもそうでしょうけれど、日本もヨーロッパ組は苦戦するかもしれない。日本でやっているアドバンテージもあるので、しっかりJリーグ組で頑張りたい」。自身を含め、杉本、柴崎、武藤、小林とプラチナ世代の代表入りが5人と増えたこともあり「92年組が多いし、人数は27人呼ばれましたけれど、下の年代が増えて盛り上げられるのは良いこと」と杉本らとの共闘も誓った。

 試合は後半42分にMFレアンドロ(24)がFW金崎夢生(28)の右クロスを胸トラップから右足で決めた。負ければ首位をキープしても勝ち点1差に迫られていただけに、大きなアウェー勝利。勝ち点を52に伸ばし、暫定2位に浮上した横浜F・マリノスに勝ち点5差とした。