来季、J1に昇格する湘南ベルマーレは19日、柏レイソルから今季、期限付き移籍で加入したMF秋野央樹(23)が、移籍期間を19年1月31日まで延長して来季も湘南でプレーすること、7月に名古屋グランパスから移籍したMF高橋諒(24)が、完全移籍で加入したことを併せて発表した。

 秋野と高橋は、湘南を通じてコメントを発表した。

 秋野 来季も湘南ベルマーレでプレーすることになりました。来季は今年以上に厳しい戦いが待っています。それでも湘南ベルマーレに関わる全ての方が1つになって、良いシーズンにしていきましょう。1日1日を大切に、日々成長出来るよう常に自分とチームと向き合います。来季もたくさんの応援よろしくお願いします。

 高橋 このたび、名古屋グランパスから完全移籍で加入することとなりました。今年の夏から半年間湘南ベルマーレでプレーし、すごく楽しく充実した時間を過ごすことができました。その一方でケガもあり、チームの昇格、優勝にあまり貢献できなかったことを悔しく思っています。だからこそ来シーズンは、チームを勝利に導くプレーができる選手にならなければなりません。これからJ1での厳しい戦いが待っていますが、そのなかで湘南というチームでプレーすることが自分自身の成長につながると考え、ここに残ることを決断しました。このクラブでプレーできる喜びを感じながら、スタジアムへ足を運んでくれた方々が熱くなり、楽しめる試合を見せられるよう、ワクワクするようなプレーをしたいです。サポーターの方々をはじめ、湘南ベルマーレに携わる全ての人がひとつになって、J1という荒波のなかで湘南旋風を巻き起こしましょう! 今後とも熱いご声援よろしくお願いします。

 秋野は柏で16年に定位置を確保しながら、縦の推進力を高めるなどプレーの幅を広げたいという強い意欲を持って湘南に移籍。今季は38試合に出場して、柏での4季で1ゴールだった得点が4に伸びるなど大きく成長し、湘南のJ2優勝と1年でのJ1復帰の原動力となった。

 高橋は加入早々、左太ももを痛めて2カ月、戦線を離脱して6試合の出場にとどまったが、連動性がありスピーディーな湘南のサッカーに順応。湘南でのデビュー戦となった10月7日の水戸ホーリーホック戦でゴールを決めるなど、サイドアタッカーとして重要なピースとなった。

 今季最終戦となった11月19日のFC町田ゼルビア戦では、ゴール裏に残留を求めるサポーターの横断幕が掲げられるなど、湘南のJ1での戦いに不可欠と考えられていた秋野、高橋の残留は、来季に向けて大きな好材料だ。