清水エスパルスはユース出身のルーキーが、プロ入り後初の「静岡ダービー」へ燃えている。

 チームは5日、清水三保グラウンドで次節ルヴァン杯1次リーグ初戦のジュビロ磐田戦に向けた練習を再開。リーグ戦前節のアウェー神戸戦で初勝利を挙げたヤン・ヨンソン監督(57)は、磐田戦で若手を起用すると明言した。「伸びている選手がいる。スタメンに近づいている選手もいるし、1~2人は先発する可能性がある」。

 昨季ユースで主将を務めたMF滝裕太(18)は、神戸戦でもメンバー入り。後半ロスタイムには交代出場する準備も整っていたが、そのまま試合終了を迎えた。一方で、磐田戦出場の可能性は広がった。自身は、ジュニアユース時代から磐田との公式戦は負けなしといい、「今までも勝ちにこだわってきた。今の100%を出して、勝ち点3を取りたいです」と話した。

 ユース出身では2年目のDF立田悠悟(18)が、神戸戦でプロ初ゴールを挙げるなど、先輩たちがリーグ戦で活躍を続けている。左サイドバックで先発する見込みのルーキーDF伊藤研太(18)は「悠悟くんのゴールはうれしかったけど、自分も負けていられない。気持ちを見せたいです」と、貪欲な姿勢を示した。【保坂恭子】